デッキ紹介(アンリミテッド):ミッドレンジネクロ

1.はじめに

 

文章を書く練習がてら、最近よく使っているデッキ解説をしたいと思います。2018/09 BOSアディショナル後環境、アンリミテッドでのミッドレンジネクロです。

 

2.デッキ概要

 

コンセプトは、「処理しきれない数のフォロワーを横に並べて、ヘクターとグレモリーで制圧する」です。ヘクター、グレモリーは、3体のフォロワーに効果を与えると10点程度ダメージを与えられるので、これを主なダメージ源とした2ターンキルを狙います。

 

コンセプト達成のために、並べるカード、場持ちの良いカードが必須です。また、現在のアンリミテッド環境ではネクロが非常に流行しているため、ミラーマッチを強く意識した形で構築しました。その他の人気デッキであるビショップ、超越ウィッチ、蝙蝠ヴァンプなどのデッキに対しては、骸の王のような特別なカードを投入せず、コンセプト通り勝つことを狙っています。

 

デッキレシピは以下の通りです。

 

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3.採用カード紹介

 

(1)必須カード(各3枚)

 

①コンセプトカード

 

魔将軍・ヘクター

グレモリー

 

グレモリーの追加によって、ミッドレンジネクロのフィニッシャーが単純に増えた形になりました。

 

グレモリーによって強化されたポイントは、

 

  • 6T目にもグレモリーを警戒して場を処理する必要がある。
  • ライフを詰めるカードが単純に6枚体制になった。
  • ドロー効果付与で、処理に使ってもその後息切れしにくい。

 

あたりでしょうか。

 

②横に展開するカード

 

スカルリング

骨の貴公子

心眼の双葬女・レディ・グレイ

 

ヘクターとグレモリーを強く使うために、なるべく横展開を強くしたいと考え採用しているカードです。展開カードは、グレモリーのエンハンスである6T前にプレイできることから、5コス以下が望ましいです。

ボーンキマイラと闇の従者は、漆黒の法典や天界の尖兵など裏目の多いカードのため、調整枠であると考えています。加えて、今はネクロが意識されている環境であり、相手の対策カードの影響を受け易いと考えました。そのため、今回は不採用です。

 

③低コストで並べやすいカード

 

カルビースト

よろめく不死者

ベレヌス

 

1コストは、このデッキにおいてはゴブリンの上位互換であるスカルビーストのみを採用しています。4枚目以降の1コストは不要と考えています。先述の通り、このデッキは継続的に数点ずつライフをとるデッキではなく、ヘクター、グレモリーの約10点を1~2回入れてかつデッキであるため、序盤のテンポロスはそこまで影響しないと考えているからです。グレモリーやヘクター、骨の貴公子をプレイするターン、余ったPPで使うのが最も効果的です。

 

よろめく不死者は2コストでとりあえず出すカードとしても、大型除去としても有用です。ヘクター、グレモリーのターン以降、除去はコンバットでほぼ十分なため、5T以前の除去、6T以降の低コストな除去としての役割になります。ドロシーやランプドラゴンが少ないため、現状ではネクロアサシンは不要と考えています。

 

ベレヌスは2コス標準スタッツとしての採用です。進化権をレディ・グレイまたはアンドレアルフスに切りたいため、進化時効果持ちのリリエルや天界の尖兵は、今回は不要と判断しました。ネクロミラーは後述する通り、先攻でも後攻でも強く使える除去で対策しています。

 

④ドローソース

 

デーモンイーター

 

ヘクター、グレモリーを集めるカードとして有用です。2種6枚を引けた枚数に大きく差がつくと、ミラーでは盤面、手札共に大きく差がつきます。そのため、テンポロスしにくくドロー枚数も多いこのカードは重要です。

 

ここまでの9種27枚をデッキの核となる部分で、以降のカードは調整枠であると考えています。

 

⑤メタを見て入れるカード

 

ゾンビパーティ

怪物の少女・フラン

 

クロミラーの後攻で、相手の骨の貴公子やグレモリーをなるべく強く使わせない(=相手のフォロワー数をできるだけ少なくしてターンを返す)ようにすることが重要と考え、除去を後2,3Tで使える除去を投入しました。

ゾンパとフランは除去以外に役割を持てる(ゾンパは先7での再展開、フランは従僕を骨やグレモリーのターンに合わせる)点を評価して採用しました。他の採用候補としては、負の嵐と消えぬ怨恨があります。

 

⑥リソース切れの負け筋を意識したカード

 

ソウルコンバージョン

アンドレアルフス

死の祝福

 

リソース切れの対策として投入したカードです。ネクロミラー、対ビショップでの負け筋になりえます。カードアドバンテージを得てもボードとしては弱くなるソルコンと、グレモリーとターンのかぶる祝福を2枚ずつに抑えました。リソース切れへの別のアプローチとして、骸の王を採用し早期フィニッシュを見る構築もありますが、複数枚躯を引いた場合など、安定感が低くなります。ヴァンプと超越に対しての勝率は上がるため、メタ次第で調整の余地ある部分です。ネクロミラーでは、よろめく不死者やフランによって骸の王が比較的簡単に除去され、リソース差で負ける試合が多く、今回は不採用としました。

 

今回は以上です。ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。